子どもと会話しましょう

子どもの話を聞いて反応する習慣をつくりましょう

  • あなたのお子さんは、今後の人生において、ますます多くの人と関わっていくことでしょう。これから出会う新しい大人は、おなたと同じように、お子さんの言語環境をつくっていきます。お子さんの人生に関わるすべての人が、豊かで詳細な言語表現を常に使うことの重要性を心に留めておくようにしましょう。
  • 子どもと一緒に過ごすすべての大人が、一生懸命伝えようと単語を発する子どもの試みに反応する大切さを心がけておきましょう。子どもの懸命な姿を認めてあげると、子どもは諦めずに努力を続けるでしょう。反対に誰もその事に気付かずにいると、子どもは自分の努力が無駄に感じ、試行錯誤することを諦めてしまうかもしれません。

言語の爆発期にできること

  • 一般的な言葉だけでなく、固有の名前、例えば「ガーリックプレス」や「シャワーカーテン」のように、キッチン、バスルーム、ベッドルームなどの部屋で使用するアイテムの名称も紹介しましょう。
  • もし子どもが、「パスゲッティ」のような言い間違いをしても、指摘せずに「そうよ、今日の夕飯はスパゲッティなのよ」と、正しい言葉を使って返答してあげましょう。わざと繰り返してからかったり、家族の笑い話にしないでくださいね。子どもは会話の中で、大人が繰り返し使う言葉を自然に吸収し、正しい言い方を覚えていくでしょう。
  • 子どもの語彙が50語程に達したとき、2語、3語文を使い始めます。大抵は文法的にも正しい順番で、「ジュースもっと」等と言うでしょう。その時は「どうぞ、ジュースをもっと飲んでいいわよ」と、完全文にして答えてあげましょう。
  • 英語圏の子どもは、ある言葉に「ed」を付けると過去形になるという基本ルールを理解していても、例外があることまではわかっていないので、「I goed to bed」や、「I getted up」のような間違いをすることがあります。このように、子どもは言語を学んでいく過程で、過剰に一般化して、例外があることはまだ理解していません。そんな時「Goed とは言わないの I went to bedって言うのよ」と訂正せずに、まずは会話を続け、話すことを楽しみましょう。
  • 物事を過剰に一般化するについてのもう1つの例ですが、子どもには物事を大きく分類する能力があります。例えば、男の人は全員パパで、4本足の動物は全て犬というように。子どもはこのように脳の中で分類し、個々にラベルを付けます。この段階のお子さんによい活動は、物を種類で分類する具体的な活動を行うことです。スプーンとフォーク、大きな本と小さな本、シャツとパンツをなど分類させてあげましょう。

話を聞いたり、返答する時間をつくりましょう。

  • 子どもの話を熱心に聞いたり、子どもの語彙を増やしてあげて、理解力をサポートしましょう。大人が時間をかけて話をしたり、聞いてあげる態度を見せると、子どもはもっと話したくなり、色々なことを伝えてくるでしょう。